Qlyphs ドキュメント

ウォレット

ウォレットが鍵をどう保管し、取引をどう承認し、復元をどう扱うか。

問い

あなたの鍵はどこにあって、誰が使えるのでしょう?

Qlyphs Wallet はノンカストディアル(自分で鍵を管理する)ウォレットです。鍵はあなたのブラウザの中で作られ、暗号化され、使われます。通常の接続や取引のプロトコルで送られるのは公開データだけで、復元フレーズやパスワードは送られません。それでも、デバイスやウォレットのページ、権限を持つアップデートが乗っ取られると、ロック解除中のウォレットが危険にさらされることがあります。

2 つの形、1 つのウォレット

Qlyphs Keysブラウザ拡張機能
動く場所Web ページ。インストール不要Chrome と Firefox
コード訪問のたびにダウンロード。検証できるインストール済みのパッケージ。ストアでの配布はまだ
導入ウォレットのオリジンを開く公開リポジトリからビルドし、「パッケージ化されていない拡張機能」として読み込む

どちらも同じソースからビルドされ、同じアカウント形式を使います。ネットワーク、署名方式、導出パスが同じなら、1 つの復元フレーズでどちらでも同じアカウントを開けます。復元用の控えは別に保管してください。ブラウザのプロファイル間で、保管庫(vault)が自動で同期されることはありません。

保管庫

ウォレットが保存するのは、暗号化された復元用の情報です。以下の手順は、新しく作った保管庫の場合です。古い形式の暗号化バックアップは、移行の前に検証されます。

  1. 01 / 04

    24 個の単語

    ウォレットを作ると、24 個の復元用の単語が、256 ビットのランダム性からあなたのデバイス上で作られます。これはアカウントを導き出すための大元の秘密です。手に入れた人は誰でも、ウォレットのパスワードなしでそのアカウントを作り直せます。

  2. 02 / 04

    あなたのパスワード

    パスワードは PBKDF2-SHA256 で 600,000 回処理され、毎回新しいランダムなソルトが加えられます。これでパスワードを当てずっぽうで試すコストが上がります。ただし、弱いパスワードがオフラインでの推測に耐えられるようになるわけではありません。

  3. 03 / 04

    暗号化

    処理したパスワードが鍵になり、AES-256-GCM で単語を封じます。暗号化された保管庫のデータと、公開してよいアカウント情報は、このブラウザのプロファイルに保存されます。認証の仕組みにより、保護された保管庫が改ざんされると検出できます。アカウントの身元は、復元のときにもう一度確認されます。

  4. 04 / 04

    短いロック解除

    ロックを解除すると、きっかり 5 分のセッションが始まります。時間切れ、ロック、ワーカーの再起動のどれかで、署名はできなくなります。ウォレットは秘密を入れていたバッファを消去しますが、JavaScript とブラウザは、メモリ上のすべてのコピーが消えることまでは保証しません。

ウォレットは、あなたのパスワードを保存せず、dapp に送ることもありません。復元には、正しいフレーズ、または暗号化バックアップとそのパスワードが必要です。パスキーだけでは、新しいブラウザのプロファイルでウォレットを復元できません。復元用の情報はブラウザの外に保管してください。入力するのは、自分で確かめたウォレットの画面だけにし、接続した dapp には決して入力しないでください。パスワードを忘れて最初からやり直すと、別のウォレットができます。古い資産は戻りません。

ウォレットの中の壁

  • Web サイトは外側です。 サイトは狭い通り道を通じてウォレットとやり取りします。そこを通るのは、リクエストと公開してよい応答だけです。このプロトコルには、鍵やフレーズ、パスワードを読む方法がありません。
  • 許可されたサイトだけ。 ウォレットが応答するのは、リリースに組み込まれたサイトだけです。それ以外は拒否します。許可されたオリジンでも、あなたがアカウントの利用をはっきり許可する必要があります。
  • 承認はウォレット自身の画面で。 すべての署名はウォレットの中で表示され、承認されます。サイト上ではありません。拒否されたリクエスト、期限切れのリクエスト、一度使ったリクエストで、ほかの何かを承認することはできません。
  • 接続先は固定。 ウォレットが話す Quantus のノードと Qlyphs のサービスは、ビルドのときに決まります。Web サイトがそれを変えることはできません。
  • 同梱されたコード。 ウォレットは、パッケージに入ったスクリプトと依存関係を使います。外部のスクリプト配信元、アクセス解析、eval は使いません。Web 版のウォレットは、訪問のたびにこのパッケージを自分のオリジンからダウンロードします。

表示される内容

  • Quantus ネットワークから読んだ QTC の残高。まだ確定(ファイナリティ)を待っている分は分けて表示されます。
  • すべての取引とその状態。保留中、承認済み、確定、または「状態を確認」です。「状態を確認」は、応答が失われ、ウォレットが何が起きたかを調べているときに表示されます。
  • 署名の前には、受取人、正確な金額、ネットワーク費用の見積もり、Qlyphs の手数料(ある場合)。送金のチェックでは、見積もった手数料とアカウントの最低残高をあらかじめ確保します。

メインネットでのトークンの購入は、耐量子の証人による検証の妥当性が確認されるまで無効のままです。ネットワークを切り替えられるローカルビルドでは、ネットワークごとの履歴と許可は別々に保たれます。ただし、明示的な引き継ぎ操作を使うと、開発用のフレーズやアドレスをメインネットで再利用できます。これで独立した鍵が作られるわけではありません。

このページの内容